デューク・エリントン（Duke Ellington）は、カウント・ベイシー（Count Basie）と並び、ジャズの有名ビックバンドを率いるバンド・リーダー。
ちなみにデューク（Duke）は公爵、カウント（Count）は伯爵なんだそうです。
きら星の如きスター・プレイヤーを有し、普段は指揮とバッキング中心のデューク・エリントンが、無骨すぎるピアノスタイルで弾き倒しているのが、このアルバム「Money Jungle (United Artists)」です。
※裏ジャケットは、CDバージョンではなくレコードバージョン。
「Discogs」からお借りしました。
バックを仰せつかったのは、強面のチャールス・ミンガス（Charles Mingus）と、マックス・ローチ（Max Roach）。
※「Blue Note Records」バージョンは、「Discogs」からお借りしました。
中でも、チャールス・ミンガスはデューク・エリントンの信奉者であったそうで。
いつも強面の印象が強い彼が、エリントンと共演出来る嬉しさから、録音後も頬が緩みっぱなしだったらしいです。
１曲目のタイトル曲「Money Jungle」から、無骨な三人の個性がぶつかり合う、強烈な演奏を聴くことが出来ます。
デューク・エリントン楽団でお馴染みの「Caravan」も、強面の三人の演奏では、勾配がきつい、ごつごつとした岩山を進むキャラバンの一行の様子が浮かんできたりします。
という訳で「Money Jungle (United Artists)」は、大編成の楽団では分かりづらい、デューク・エリントンの超個性的なピアノ演奏を堪能出来るアルバムです。
まあ、チャールス・ミンガスとマックス・ローチの演奏も強烈ですけどね。
Duke Ellington, Charlie Mingus, Max Roach - Money Jungle +8 (1962)
United Artists UAJS-15017 / Blue Note BT-85129 / 東芝EMI TOCJ-9477 [2003.01.22]
side 1 (A)
01. Money Jungle (Duke Ellington) 5:30
02. Le Fleurs Africaines (African Flower) (Duke Ellington) 3:36
03. Very Special (Duke Ellington) 4:26
04. Warm Valley (Duke Ellington) 3:33
side 2 (B)
05. Wig Wise (Duke Ellington) 3:21
06. Caravan (Tizol, Mills, D. Ellington) 4:13
07. Solitude (DeLange, Mills, D. Ellington) 5:33
CD Bonus Tracks
08. Switch Blade (Duke Ellington) 5:25
09. A Little Max (Parfait) (Duke Ellington) 2:59
10. REM Blues (Duke Ellington) 4:18
11. Backward Country Boy Blues (Duke Ellington) 6:34
12. Solitude [alternate take] 4:45
13. Switch Blade [alternate take] 5:13
14. A Little Max (Parfait) [alternate take] 2:57
15. REM Blues [alternate take] 5:47
Duke Ellington (p) Charles Mingus (b) Max Roach (ds)
September 17, 1962 at Sound Makers, NYC.
ついでに、デューク・エリントン（Duke Ellington）楽団の演奏も。
