Chet Baker - Chet's Chice (Criss Cross) 1985
先日、連休始まりのとある日、山形県小国町まで知人のミュージシャンのライブにふらっと遊びに行った時に、チェット・ベイカー(Chet Baker)が好きだという方から教えてもらった、フィリップ・カテリーン(Philip Catherine)というギタリスト。
フィリップ・カテリーン(Philip Catherine)がチェット・ベイカー(Chet Baker)を共演したアルバム類をネット試聴してみたら物凄く良くて、つい購入してしまいました。
それが、1985年06月06日と06月25日の二日に渡りオランダ(The Netherlands)で録音され、1991年頃に「Criss Cross Jazz」からCD発売されたアルバム「Chet Baker - Chet's Chice (Criss Cross Jazz Criss-1016 CD)」です。
今でも、1991年に発売された初期仕様のCDがそのまま発売されているので、今聴くと音圧的にショボい感じもしますが、それを除けば、圧倒的に好調なチェット・ベイカー(Chet Baker)の演奏がお楽しみいただけます。
チェット・ベイカー(Chet Baker)の他、ギターのフィリップ・カテリーン(Philip Catherine)と多分、録音日の違いで異なるベーシストが加わるシンプル極まりないドラムレス・トリオによる演奏ではありますが、1曲目の「If I Should Lose You」からチェット・ベイカー(Chet Baker)の気迫ある演奏をお楽しみいただけます。
ビックバンドとの共演盤でも演奏していた「Conception」は、その気迫ある演奏に気圧されてしまいます。
チェット・ベイカー(Chet Baker)のドラムレス・トリオによる演奏は、1979年頃に録音されたスティープルチェイス(SteepleChase Records)の諸作を、これまた音のショボいCDで先に聴いていたので、「同じけだるくてやや退屈な演奏だろうなあ」と今まで聴かずにいたんですが。
ギターのフィリップ・カテリーン(Philip Catherine)とチェット・ベイカー(Chet Baker)の相性が良かったらしく、他レーベルで発売された演奏を聴いても、高水準な演奏を聴く事が出来ます。
どの曲もハズレなし・・・。
なお、下記のジャケット画像はレコード・バージョン。
CD10曲入りなのに対し、レコードは7曲入りとなっております。
Chet Baker - Chet's Chice
Criss Cross Jazz Criss-1016 CD [1989]
01. If I Should Lose You (Leo Robin / Ralph Rainger) 4:39
02. Sad Walk (Bob Zieff) 5:37
03. How Deep Is The Ocean (Irving Berlin) 6:27
04. Doodlin' (Horace Silver) 5:37
05. My Foolish Heart (Ned Washington / Victor Young) 9:25
06. Conception (Miles Davis) 4:44
07. Love For Sale (Cole Porter) 9:10
08. Adriano (Philip Catherine) 4:06
09. Blues In The Closet (Oscar Pettiford) 6:35
10. Stella By Starlight (Ned Washington / Victor Young) 7:21
Chet Baker (tp,vo) Philip Catherine (g) Jean-Louis Rassinfosse (b #1-7)
Hein Van de Geyn (b #8-10)
June 6, 1985 & June 25, 1985 in Monster, The Netherlands.
ちなみに、チェット・ベイカー(Chet Baker)の代理としてトム・ハレル(Tom Harrell)を迎え、1990年10月録音の追悼企画盤「Philip Catherine - I Remember You (Criss Cross Jazz Criss-1048 CD)」も中々な出来となっておりますので、そのうち、ご紹介したいと思います。