加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「Dave Brubeck- Time Out (Columbia) 1959」変拍子ジャズの名盤

変拍子ジャズ」というジャンルを世に知らしめたのが、デイブ・ブルーベック(Dave Brubeck)の「Time Out(Columbia)」。

 

アルバム全曲が変拍子という、演奏しようと思ったら背筋が寒くなる(笑)アルバム。

そんな感じですけど、アルトサックスのポール・デスモンドPaul Desmond)が奏でる美しいアルトサックスの音色と共に、ジャズ初心者にもお勧め出来るアルバムだったりします。

 

Dave Brubeck- Time Out (Columbia) 1959

このアルバムを知らなくても、ポール・デスモンドPaul Desmond)作曲の名曲「Take Five」のテーマフレーズを、某企業のCMなどで聴いた事がある方、多いかと思われます。

蛇足ですが、私は高校の時、クインシー・ジョーンズQuincy Jones)編曲のビックバンド・バージョンを演奏するために、この曲を覚えるまで聴いてた記憶があったりします。

 


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変拍子でスイングするという摩訶不思議なアルバムなのに、「Discogs」を眺めると、2022年01月現在で「392種類」ものアイテムが登録されておりますね。

 

「455種類」登録されているマイルスの「Kind Of Blue」にはかないませんが、今でも全世界的に再発され続ける大ベストセラー・アルバムである事は、間違いないかと。


それで思い出すのが、アメリカのネットラジオを延々聴いてた時期の話。

 

ネットラジオをつけると判を押したように、デイブ・ブルーベックの「トルコ風ブルーロンド(Blue Rondo A La Turk)」か、リー・モーガンのアルバム「Cornbread (Blue Note)」収録曲「Ceora」が聴こえてくる時期がありまして。

 


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デイブ・ブルーベックのこのアルバムって、未だに人気あるんだなあ・・・と、その時、ぼんやり思ってたものでしたが。

 

今、アマゾンのジャズ・ベストセラー・アルバム一覧を眺めると、他の大名盤を蹴散らして「Time Out」1列目に表示されているんですね。

 

てなわけで、一度ハマると容易に抜け出せなくなる魅力を持つ、げに恐るべき「変拍子ジャズ」が、このアルバム「Time Out」にはみっしりと詰まっております。

 

Dave Brubeck- Time Out (1959)
Columbia CL-1397 

side 1 (A)
01. Blue Rondo A La Turk (Dave Brubeck)  6:44
02. Strange Meadow Lark (Dave Brubeck)  7:23
03. Take Five (Paul Desmond)  5:26

side 2 (B)
04. Three To Get Ready (Dave Brubeck)  5:23
05. Kathy's Waltz (Dave Brubeck)  4:50
06. Everybody's Jumpin' (Dave Brubeck)  4:23
07. Pick Up Sticks (Dave Brubeck)  4:18


Paul Desmond (as) Dave Brubeck (p) Gene Wright (b) Joe Morello (ds) 
June 25, July 1, and August 18, 1959 at Columbia 30th Street Studio, NYC.