加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

「The Cannonball Adderley Quintet In San Francisco (Riverside) 1959」定番ファンキー・ジャズ・ライブ

ジャズ界が「ハードバップ・ジャズ」から派生した「ファンキー・ジャズ」に沸き立つ1959年、キャノンボール・アダレイCannonball Adderley)の兄弟バンドが、サンフランシスコのジャズクラブ「The Jazz Workshop」で録音した熱狂的なライブ。

 

会場の熱気がダイレクトに伝わるライブ録音を収録したアルバムが2007年に突如、「Keepnews Collection」の1枚として、追加曲入り最新リマスター盤として発売された時は、狂喜乱舞したものです。わーい(笑)。

 

アルトサックスのキャノンボールと、コルネットのナットというアダレイ(Adderley)兄弟を中心としたバンドが1959年10月18日と20日、「The Jazz Workshop」でに録音されたライブ・アルバム「The Cannonball Adderley Quintet In San Francisco (Riverside RLP12-311)」。

 

「The Cannonball Adderley Quintet In San Francisco (Riverside) 1959」定番ファンキー・ジャズ・ライブ

 

アダレイ(Adderley)兄弟に加え、ファンキー・ジャズ界隈で人気者となるボビー・ティモンズBobby Timmons)、ベースにはサム・ジョーンズSam Jones)、ドラムスは同じくファンキー・ジャズで名をはせたピアニストのホレス・シルヴァーHorace Silver)率いるクインテットでも活躍したルイス・ヘイズ(Louis Hayes)という、名前を見ただけでアルバムのファンキー濃度の高さをうかがい知る事が出来るメンバーが揃っております。

 

今回も、印象的な曲だけ参考音源を添付しつつ紹介していこうと思います。

 

キャノンボール・アダレイCannonball Adderley)によるユーモア溢れるアナウンスの後始まる1曲目の典型的なファンキー・チューン「This Here」は、ボビー・ティモンズBobby Timmons)の作品。

 


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ボビー・ティモンズBobby Timmons)の強力にねちっこいピアノによるバッキングにのり、キャノンボール・アダレイCannonball Adderley)、ナット・アダレイNat Adderley)、ボビー・ティモンズBobby Timmons)とファンキーでゴキゲン(語彙力なし)なソロが続きますが、作曲者であるボビー・ティモンズBobby Timmons)のノリに乗ったソロと、そのバックでホーン・アンサンブルを聴かせるアダレイ兄弟の演奏が一番の聴き処ですかねえ。

 

 

3曲目の「Hi-Fly」はピアニスト、ランディ・ウエストン(Randy Weston)の作品。

 


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ルイス・ヘイズ(Louis Hayes)の重厚なドラム、ボビー・ティモンズBobby Timmons)の力強いピアノ・バッキングが、本来もっと端正だったはずの曲を、ねちっこくファンキーな演奏に変貌させております。

 

 

急速調で演奏される5曲目「Bohemia After Dark」は、ベース奏者オスカー・ペィフォード(Oscar Pettiford)の作品。

 


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ドラムスがルイス・ヘイズ(Louis Hayes)の為か、この曲だけ雰囲気がホレス・シルヴァーHorace Silver)率いるクインテットに近い気がします(笑)。

 

ボビー・ティモンズBobby Timmons)のピアノ・バッキングや、ソロの入り方も、ホレスっぽいですし(笑)。

 

 

まあ会場が熱狂的な雰囲気に包まれたこのアルバム、ファンキー・ジャズ時代におけるライブアルバムの「定番」の1枚であると、言い切ってしまってよろしいかと・・・。

 

 

「The Cannonball Adderley Quintet In San Francisco (Riverside) 1959」定番ファンキー・ジャズ・ライブ

 

Cannonball Adderley - The Cannonball Adderley Quintet In San Francisco +3
Riverside RLP12-311/RLP1157 / Concord RCD-30131-2 [2007] Keepnews Collection


side 1 (A)
01. A Few Words By Cannonball...And This Here (Bobby Timmons)  12:28
02. Spontaneous Combustion (Julian Adderley)  11:53

side 2 (B)
03. Hi-Fly (Randy Weston)  11:08
04. You Got It! (Julian Adderley)  5:07
05. Bohemia After Dark (Oscar Pettiford)  8:03

 

CD Bonus Tracks    
06. Straight, No Chaser (Thelonious Monk)  11:44
07. This Here (alternate take) (Bobby Timmons)  11:30
08. You Got It! (alternate take) (Julian Adderley)  6:11


Nat Adderley (cor) Julian "Cannonball" Adderley (as) Bobby Timmons (p) 
Sam Jones (b) Louis Hayes (ds) 

October 18 & 20, 1959 at The Jazz Workshop, San Francisco, CA. 

 

 

 

 

今まで書いた、キャノンボール・アダレイCannonball Adderley)の記事少ないなあ・・・と思って今回、足してます(笑)。

 

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