加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)が、ジャズの名盤について個人的感想を気まぐれに投稿。

Elvin Jones Special Quartet - 至上の愛~ライヴ・アット新宿ピットイン (Sony) 1994

1992年12月03日、ドラムスの巨人エルヴィン・ジョーンズElvin Jones)の新宿ピット・インでのライブ盤が、この「至上の愛~ライヴ・アット新宿ピットイン」です。


スペシャルゲストに、トランペットのウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)が参加しており、トランペット・カルテットで演奏するための編曲も担当していた模様。

 

Elvin Jones Special Quartet - 至上の愛~ライヴ・アット新宿ピットイン (Sony) 1994

 

2日間のライブ・レパートリーは、インパルス(Impulse!)時代、エルヴィン・ジョーンズも参加していたジョン・コルトレーンJohn Coltrane)カルテットの演奏曲で、ほぼ、まとめられていました。


なおこのアルバムには、2日目(12月04日)の演奏が収録されているそうです。


1曲目はいきなり47分にも渡る「至上の愛(A Love Supreme)」ですが、冒頭には有名な「A Love Supreme」の詠唱はなし(笑)。

 

ピアノが奏でるイントロの後、ウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)がテーマ部を厳かに吹き始める所で、「おおー!」というお客さんの歓声が聴こえるあたり、当日のライブの雰囲気が伝わっていいですね。

 


てな感じで全編に渡り、エルヴィン・ジョーンズElvin Jones)のドラムによる怒涛の波状攻撃に立ち向かい、ウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)が全力で吹きまくっております。

 

「トランペット好き」な方はもちろん、「ウイントンが嫌い」と言っている方にも、このアルバムはお勧めしたいです。

 

ちなみに私もウイントン目当てで初日(12月03日)のセカンド・セットに出かけ、会場で聴いておりました。

 

本当に伸び伸びと、しかも無防備に吹きまくるウイントンに接して、その日から彼の虜になってしまいました。


私の観た初日のセカンド・セットでは、このアルバム収録曲とはまったくかぶらない、
ジョン・コルトレーンの曲を演奏(後述)してましたが、観客はこのライブ・アルバムに劣らず、熱気に包まれて凄かったなー。

 

ある曲では、循環呼吸(後述)を使い、息継ぎ無しに延々とトランペットを吹きまくったりしてまして、全力でジャズ界の巨人に立ち向かうのウイントンは、もう凄い!の一言。

 

そんなウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)に対し、お客さんも盛大な拍手喝采を浴びせるという、本当に幸せなひとときでした。

 

 

Elvin Jones Special Quartet - 至上の愛~ライヴ・アット新宿ピットイン (Sony) 1994

 

Elvin Jones "Special Quartet" Live At "PIT INN" Tokyo, Japan.
Special Guest Artist; Wynton Marsalis
Tribute To John Coltrane "A Love Supreme"

至上の愛~ライヴ・アット新宿ピットイン

Sony SRCS-7376 [1994.12.12]


01. A Love Supreme (John Coltrane / arr by Wynton Marsalis)  47:16
    Part I: Acknowledgement Part II: Resolution Part III: Pursuance

02. Dear Lord (John Coltrane / arr by Wynton Marsalis)  6:32
03. Happy Birthday For "Yuka" (traditional / arr by Elvin Jones)  7:24
04. Blues To Veen (Wynton Marsalis / arr by Wynton Marsalis)  15:04


Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p) Reginald Veal (b) Elvin Jones (ds)

December 4, 1992 at PIT INN, Tokyo, Japan

 

 

●循環呼吸

 

「口から息を吐きながら、同時に鼻で呼吸する」事で、音を途切れさせない演奏方法だそうで、息継ぎで音が途切れることなく演奏出来る、魔法のような呼吸法です。

 


●初日 2nd set play list

 

Elvin Jones and Young Lions [December 3, 1992 2nd set]

01. Crecent (J.Coltrane)
02. Wise One (J.Coltrane)
03. Bessie's Blues (J.Coltrane)
04. Lonnie's Lament (J.Coltrane)
05. The Drum Thing (J.Coltrane)

encore
06. Transition (J.Coltrane)

Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p) Reginald Veal (b) Elvin Jones (ds) 

December 3, 1992 at PIT INN, Tokyo, Japan [2nd set]

 

※当時の「ジャズ・ライフ(Jazz Life)」誌によると、初日の1stセットでは、「至上の愛」、「グリーン・チムニーズ」、「朝日のようにさわやかに」などが演奏されたようです。

 

「未発表曲」含めた2枚組とかでCD再発してくれると嬉しいよなあ。

 

 

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