加持顕のジャズに願いをのせて

新潟在住の加持顕(かじあきら)がジャズ名盤の個人的感想など綴ってます。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「Chick Corea Akoustic Band – Alive (GRP GRD-9627) 1991」技巧派ミュージシャン達の宴

人気ピアニスト、チック・コリア(Chick Corea)がアコーステック・バンド名義で発売したスタジオ・ライブ・アルバムが「Alive (GRP GRD-9627)」。 ビデオも発売されており、私は映像版をLD(レーザーディスク)で所持しております。 スタジオ・ライブなの…

「Michael Cuscuna - Blue Cuscuna - A Blue Note Sampler(東芝EMI)」ブルーノートの名盤を名調子で語る(4)

ジャズ評論家の油井正一先生の「じ・あめいじんぐ油井正一」シリーズ2枚、スイング・ジャーナル元編集長の児山紀芳さんの「A History Of Blue Note On Records」に続く日本企画によるブルーノート(Blue Note Records)サンプラー第4弾に登場するのは、ア…

「Kiyoshi Koyama - A History Of Blue Note On Records(東芝EMI)」ブルーノートの名盤を名調子で語る(3)

ジャズ評論家の油井正一先生の軽妙な語り口が好評だったらしい「じ・あめいじんぐ油井正一」シリーズ2枚に続く、3枚目のDJ入りブルーノート(Blue Note Records)のサンプラーに登場するのは、スイング・ジャーナル元編集長の児山紀芳さん。 2019年02月…

「じ・あめいじんぐ油井正一 Vol.2(東芝EMI)」ブルーノートの名盤を名調子で語る(2)

特典盤として配布された「じ・あめいじんぐ油井正一 Vol.1(The Amazing Shōichi Yui Volume 1)」の続編が「じ・あめいじんぐ油井正一 Vol.2(東芝EMI)」。 人気ディスク・ジョッキー(DJ)でジャズ評論家の油井正一先生をスタジオに迎え録音されたDJ…

「じ・あめいじんぐ油井正一 Vol.1(東芝EMI)」ブルーノートの名盤を名調子で語る(1)

全世界的な疫病流行で家に籠る日が多くなったおり、手元にあるジャズ初心者向けの名盤を選ぶ作業をしていたのですが、「ジャズの歴史」を説明するものも必要だなあ・・・と思いついて引っ張り出したのがこのアルバム。 「じ・あめいじんぐ油井正一 Vol.1(Th…

「Stan Getz & Kenny Barron - People Time (Verve/Gitanes Jazz) 1991」公式最後の録音

先日、阿賀野市の出湯温泉街にある石川さんが経営する愛着珈琲でこのアルバムを聴き、速攻で図書館(ほんぽーと)から最新リマスターCD借りてきました。 前から持ってたCDですが、1990年代に発売されたものなんで、音がショボくて(笑)。 ライナーノー…

「Wayne Shorter - Speak No Evil (Blue Note BST-84194) 1964」新主流派の傑作アルバム

「悪しき事は言わざる(Speak No Evil)」は、ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)の、そして「新主流派 (New Mainstream)」と呼ばれたミュージシャンが残した代表作です。 ちなみに「See No Evil, Hear No Evil, Speak No Evil」で、日本でもお馴染みの…

「Dexter Gordon - Go! (Blue Note) 1962」奔放で豪快なるテナーマンの代表作

タイトルは勿論、「Gordon」と「Go」をかけたんでしょうね。 ブルーノートのアルバムデザインを担当するリード・マイルス(Reid Miles)の、センスがひときわ光るジャケットでもあります。 このアルバムでは、ブルーノートのハウス・リズムセクションをバッ…

「Art Blakey and The Jazz Messengers – Moanin' (Blue Note) 1958」世界的ファンキー・ブームの牽引盤

アート・ブレイキー(Art Blakey)がジャズ・メッセンジャーズ(The Jazz Messengers)を率いて世界中にファンキー・ブームを巻き起こすきっかけになったのが、このアルバム「Moanin' (Blue Note BST-84003)」。 オリジナルタイトルはバンド名だけですが、他…

「Art Blakey – A Night At Birdland Vol.1&2 (Blue Note)」ハードバップ誕生前夜の夜

1954年02月21日、ニューヨークのジャズスポット「バードランド(Birdland)」で開催された、ブルーノート(Blue Note Records)ウィークの最終日を実況録音したものが、この「A Night At Birdland Vol. 1&2 (Blue Note 1521/1522)」。 ピー・ウィー・マーケ…

「Thelonious Monk Quartet with John Coltrane At Carnegie Hall (Blue Note) 1957」発掘された幻の共演

「Thelonious Monk Quartet with John Coltrane At Carnegie Hall (Blue Note)」は、2005年に発売された全世界待望の発掘盤。 正規録音が無い「ファイブ・スポット伝説」を裏付ける演奏でもあります。 1957年、麻薬の常習癖を理由に、マイルスのバンドをクビ…

「Lee Morgan - The Sidewinder (Blue Note BST-84157) 1963」モーガン起死回生の1枚

「The Sidewinder (Blue Note BST-84157)」は、体調を崩し一時的に引退状態だったリー・モーガン(Lee Morgan)が復帰直後に録音したアルバムで大ヒットしました。 復帰第1弾のアルバムでありモーガンの復活を告げる、起死回生となったアルバムでもあります…

「Sonny Clark - Sonny Clark Trio (Blue Note BST-81579)1957」春の光ほのかに

色とりどりに塗られたピアノの鍵盤(黒鍵)が踊る印象的なジャケットでお馴染みの「Sonny Clark Trio (Blue Note BST-81579)」。 ブルーノートでは顔馴染みのメンバーが、ソニー・クラーク(Sonny Clark)をリーダーとするトリオ編成で録音したアルバム、と…

「Sonny Clark - Cool Struttin' (Blue Note BST-81588) 1958」美脚ジャケットの誘惑と謎

ソニー・クラーク(Sonny Clark)という短命だったミュージシャンが、1958年にブルーノート(Blue Note Records)に録音した「Cool Struttin' (Blue Note BST-81588) 」。 日本では「美脚ジャケット」に魅せられて購入する方も多いと噂される、ベストセラー…

「Horace Silver - Blowin' The Blues Away (Blue Note BST-84017)1959」絶頂期のクインテットによる名演

ブルーノート(Blue Note Records)の看板アーティスト、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)のベストセラー・アルバムの1枚が、この1959年に録音した「Blowin' The Blues Away (Blue Note BST-84017)」です。 ブルー・ミッチェル(Blue Mitchell)とジュニ…

「Hank Mobley - Soul Station (Blue Note BST-84031) 1960」ファンキー路線の傑作

ジャズ喫茶の人気盤でもある「Soul Station (Blue Note BST-84031)」。 このアルバムは、ハードバップ時代から活躍するハンク・モブレー(Hank Mobley)が、時流に乗ってファンキー路線に舵を切った時期に録音された傑作アルバムです。 モブレーがファンキー…

「Chick Corea - Return To Forever (ECM) 1972」永遠(とわ)なる楽園への回帰

激動の1972年。 日本では2月には「札幌オリンピック」が開催、連合赤軍「あさま山荘事件」がテレビで生中継され、山本リンダ「どうにもとまらない」がヒットするなど、過激で刺激的な日常が、テレビという媒体からお茶の間に注ぎ込まれる時期だったようです…

「John Coltrane - Giant Steps (Atlantic) 1959」コード進行ジャズの極北

「Giant Steps (Atlantic)」は、ジョン・コルトレーンが目指していたジャズの最初の到達点、マイルストーン(Milestone)的なアルバムです。 この頃のコルトレーンは、単音楽器であるサックスでコードを鳴らすべく、「シーツ・オブ・サウンド」と呼ばれるよ…

「Cannonball Adderley - Somethin' Else (Blue Note) 1958」マイルスの恩返しセッション

ブルーノート(Blue Note Records)のオーナーであるアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)とマイルス・デイヴィス(Miles Davis)との付き合いは、相当深かったようです。 コロンビア(Columbia Records)と契約し人気上昇中のマイルスが、不遇時代に手を…

「Relaxin' With The Miles Davis Quintet (Prestige) 1956」スタジオ内のユルい会話まで収録したアルバム

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)率いる、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)を擁する50年代「第1期クインテット」が、1956年の05月11日と10月26日の2回に渡り行った、通称「マラソン・セッション」と呼ばれるスタジオ録音。 その第2弾として発売…

「Cookin' With The Miles Davis Quintet (Prestige) 1956」ライブ風一発撮りの緊張感溢れるアルバム

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)率いる、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)を擁する50年代「第1期クインテット」が、1956年の05月11日と10月26日の2回に渡り、通称「マラソン・セッション」と呼ばれるスタジオ録音を行いました。 プレステッジ(…

「Weather Report - Heavy Weather (Columbia) 1976」バードランド!バードランド!

ジョー・ザヴィヌル(Joe Zawinul)率いるウエザー・リポート(Weather Report)が1976年に録音した大ベストセラー・アルバム「Heavy Weather (Columbia) 1976」。 直訳すると「荒天(悪天候)」。「ダウン・ビート(Down Beat)」誌での評価は「5つ星」。1…

「Pat Metheny Group – Still Life (Talking) (Geffen Records) 1987」グラミー賞を受賞した傑作アルバム

一時期「パット・メセニー・グループ(Pat Metheny Group)」にどっぷりハマってた時期があります。 まあ、新潟大学時代の音楽仲間がハマってたのに影響受けただけですが・・・。 メセニーのコピー演奏とかしてた何人かは、ジャズドラムの高橋徹氏を筆頭とし…

「Herbie Hancock - Maiden Voyage (Blue Note) 1965」テレビCMがきっかけとなったコンセプトアルバム

壮大なる海に初めて挑む様子を曲で表現した、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)がブルーノート(Blue Note Records)に録音したコンセプトアルバム「処女航海(Maiden Voyage)」。 新主流派、英語圏ではポスト・バップ(Post-Bop)と呼ばれる作品群の…

「Art Pepper Meets The Rhythm Section (Contemporary) 1957」マイルスのリズムセクションとの共演盤

1957年01月に録音された「Art Pepper Meets The Rhythm Section (Contemporary) 」は、アルトサックス奏者、アート・ペッパー(Art Pepper)とマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のリズムセクションが共演した企画もののアルバム。 マイルスのバンドで鍛え…

「Clifford Brown & Max Roach - Study In Brown (EmArcy) 1955」短命なる天才トランぺッターが残した名盤

ブラウニー(Brownie)の愛称で誰からも愛された天才トランぺッター、クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)。 ファッツ・ナバロ(Fats Navarro)の後を継ぐ逸材として期待されておりましたが、彼もまた短命で、実質4年間のプロ活動ではありましたが、…

「John Coltrane - Ballads (Impulse!) 1962」穏やかなコルトレーンがお好きな方に

日本には、彼を神として崇める熱狂的な信者が居る程の人気を誇る、サックス奏者・ジョン・コルトレーン(John Coltrane)。 マイルス・デイヴィス(Miles Davis)のバンドに在籍した頃から、リーダーそっちのけで熱い激しい演奏を繰り広げていたコルトレーン…

「Bill Evans & Jim Hall - Undercurrent(Liverty) 1962」ジャケットが暗喩する光景

ビル・エヴァンス(Bill Evans)とジム・ホール(Jim Hall)という知性派ジャズ・ミュージシャン達によるデュオ・アルバム「底流(Undercurrent)」。 CD化の際、別テイク含む未発表だった4曲が追加収録されたバージョンも発売されております。 ビル・エ…