◆ジャズ初心者に聴いて欲しい名盤
上品なタッチ。程よくブルージーで、程よくファンキー。 アルバム冒頭「ゴールデン・イヤリングス(Golden Earrings)」の気品漂う演奏から始まる「Ray Briant Trio (Prestige)」は、レイ・ブライアント(Ray Bryant)というより、数多あるジャズ・ピアノ・…
「Clifford Brown With Strings (EmArcy)」は、早世した天才トランペット奏者クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)が、カウント・ベイシー(Count Basie)楽団などへの編曲提供で有名な作編曲家、ニール・ヘフティ(Neal Hefti)編曲指揮によるストリン…
チャールス・ミンガス(Charles Mingus)率いる「The Charles Mingus Jazz Workshop」による「直立猿人(Pithecanthropus Erectus)」は、モダンジャズの傑作アルバムです。 ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)、J.R.モンテローズ(J.R. Monterose)、…
アーマッド・ジャマル(Armad Jamal)のライブアルバム「Armad Jamal Trio At The Pershing - But Not For Me (Argo)」は、「ポインシアーナ(Poinciana)」の名演を含むベストセラー・アルバムです。 その軽快で屈託のないピアノスタイルは、あのマイルス・…
1980年に彗星の如く登場し、ストレイト・アヘッド・ジャズ復興の牽引役を担ったウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)。 「ジャズ・アット・リンカーン・センター(Jazz at Lincoln Center)」の芸術監督を務める、現代ジャズ界における最重要人物でも…
「Modern Art (Intro ILP-606)」は、マイナーレーベル「Intro」に残された天才アルトサックス奏者アート・ペッパー(Art Pepper)絶頂期の録音です。 マイナーレーベルゆえ、以前は入手困難であったそうで。 それゆえ「幻の名盤」と呼ばれ、日本のジャズコレ…
1958年に突如登場した前衛ジャズ(Avant-garde Jazz)の旗手、アルトサックス奏者のオーネット・コールマン(Ornette Coleman)。 それまでのジャズが演奏の土台とした「調性」や「楽譜の小節数」などを虚空に放り投げ、共に演奏する人々との交感(理解)力…
「The Scene Changes (Blue Note)」は、モダンジャズピアノの巨人、バド・パウエル(Bud Powell)が、トリオ編成でブルーノート(Blue Note Records)に録音した渡欧直前の録音です。 日本では1曲目に収録された「クレオパトラの夢(Cleopatra's Dream)」…
ブルーノート(Blue Note Records)のアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)が惚れ込み、モダン・ミュージックの天才(Genius of Modern Music)として、発売する前から大量の自作曲を録音したのが、ピアニストで作曲家のセロニアス・モンク(Thelonious Mo…
アルト・サックス、バス・クラリネット、フルートを吹き分けるマルチ・リード奏者、エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)。 ビバップから始まるモダンジャズの伝統を踏襲につつ、ソロでは前衛的な色彩強いフレーズを連発するという特異なスタイルで、(私含…
人気ピアニスト、チック・コリア(Chick Corea)がアコーステック・バンド名義で発売したスタジオ・ライブ・アルバムが「Alive (GRP GRD-9627)」。 ビデオも発売されており、私は映像版をLD(レーザーディスク)で所持しております。 スタジオ・ライブなの…
ジャズ評論家の油井正一先生の「じ・あめいじんぐ油井正一」シリーズ2枚、スイング・ジャーナル元編集長の児山紀芳さんの「A History Of Blue Note On Records」に続く日本企画によるブルーノート(Blue Note Records)サンプラー第4弾に登場するのは、ア…
ジャズ評論家の油井正一先生の軽妙な語り口が好評だったらしい「じ・あめいじんぐ油井正一」シリーズ2枚に続く、3枚目のDJ入りブルーノート(Blue Note Records)のサンプラーに登場するのは、スイング・ジャーナル元編集長の児山紀芳さん。 2019年02月…
特典盤として配布された「じ・あめいじんぐ油井正一 Vol.1(The Amazing Shōichi Yui Volume 1)」の続編が「じ・あめいじんぐ油井正一 Vol.2(東芝EMI)」。 人気ディスク・ジョッキー(DJ)でジャズ評論家の油井正一先生をスタジオに迎え録音されたDJ…
全世界的な疫病流行で家に籠る日が多くなったおり、手元にあるジャズ初心者向けの名盤を選ぶ作業をしていたのですが、「ジャズの歴史」を説明するものも必要だなあ・・・と思いついて引っ張り出したのがこのアルバム。 「じ・あめいじんぐ油井正一 Vol.1(Th…
「悪しき事は言わざる(Speak No Evil)」は、ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)の、そして「新主流派 (New Mainstream)」と呼ばれたミュージシャンが残した代表作です。 ちなみに「See No Evil, Hear No Evil, Speak No Evil」で、日本でもお馴染みの…
タイトルは勿論、「Gordon」と「Go」をかけたんでしょうね。 ブルーノートのアルバムデザインを担当するリード・マイルス(Reid Miles)の、センスがひときわ光るジャケットでもあります。 このアルバムでは、ブルーノートのハウス・リズムセクションをバッ…
アート・ブレイキー(Art Blakey)がジャズ・メッセンジャーズ(The Jazz Messengers)を率いて世界中にファンキー・ブームを巻き起こすきっかけになったのが、このアルバム「Moanin' (Blue Note BST-84003)」。 オリジナルタイトルはバンド名だけですが、他…
1954年02月21日、ニューヨークのジャズスポット「バードランド(Birdland)」で開催された、ブルーノート(Blue Note Records)ウィークの最終日を実況録音したものが、この「A Night At Birdland Vol. 1&2 (Blue Note 1521/1522)」。 ピー・ウィー・マーケ…
「Thelonious Monk Quartet with John Coltrane At Carnegie Hall (Blue Note)」は、2005年に発売された全世界待望の発掘盤。 正規録音が無い「ファイブ・スポット伝説」を裏付ける演奏でもあります。 1957年、麻薬の常習癖を理由に、マイルスのバンドをクビ…
「The Sidewinder (Blue Note BST-84157)」は、体調を崩し一時的に引退状態だったリー・モーガン(Lee Morgan)が復帰直後に録音したアルバムで大ヒットしました。 復帰第1弾のアルバムでありモーガンの復活を告げる、起死回生となったアルバムでもあります…
色とりどりに塗られたピアノの鍵盤(黒鍵)が踊る印象的なジャケットでお馴染みの「Sonny Clark Trio (Blue Note BST-81579)」。 ブルーノートでは顔馴染みのメンバーが、ソニー・クラーク(Sonny Clark)をリーダーとするトリオ編成で録音したアルバム、と…
ソニー・クラーク(Sonny Clark)という短命だったミュージシャンが、1958年にブルーノート(Blue Note Records)に録音した「Cool Struttin' (Blue Note BST-81588) 」。 日本では「美脚ジャケット」に魅せられて購入する方も多いと噂される、ベストセラー…
ブルーノート(Blue Note Records)の看板アーティスト、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)のベストセラー・アルバムの1枚が、この1959年に録音した「Blowin' The Blues Away (Blue Note BST-84017)」です。 ブルー・ミッチェル(Blue Mitchell)とジュニ…
ジャズ喫茶の人気盤でもある「Soul Station (Blue Note BST-84031)」。 このアルバムは、ハードバップ時代から活躍するハンク・モブレー(Hank Mobley)が、時流に乗ってファンキー路線に舵を切った時期に録音された傑作アルバムです。 モブレーがファンキー…
激動の1972年。 日本では2月には「札幌オリンピック」が開催、連合赤軍「あさま山荘事件」がテレビで生中継され、山本リンダ「どうにもとまらない」がヒットするなど、過激で刺激的な日常が、テレビという媒体からお茶の間に注ぎ込まれる時期だったようです…
「Giant Steps (Atlantic)」は、ジョン・コルトレーンが目指していたジャズの最初の到達点、マイルストーン(Milestone)的なアルバムです。 この頃のコルトレーンは、単音楽器であるサックスでコードを鳴らすべく、「シーツ・オブ・サウンド」と呼ばれるよ…
ブルーノート(Blue Note Records)のオーナーであるアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)とマイルス・デイヴィス(Miles Davis)との付き合いは、相当深かったようです。 コロンビア(Columbia Records)と契約し人気上昇中のマイルスが、不遇時代に手を…
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)率いる、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)を擁する50年代「第1期クインテット」が、1956年の05月11日と10月26日の2回に渡り行った、通称「マラソン・セッション」と呼ばれるスタジオ録音。 その第2弾として発売…
マイルス・デイヴィス(Miles Davis)率いる、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)を擁する50年代「第1期クインテット」が、1956年の05月11日と10月26日の2回に渡り、通称「マラソン・セッション」と呼ばれるスタジオ録音を行いました。 プレステッジ(…